認知症サポーターキャラバンとは
認知症サポーターキャラバンの仕組み
全国キャラバン・メイト連絡協議会では、都道府県、市区町村など自治体と全国規模の企業・団体等と協催で認知症サポーター養成講座の講師役(キャラバン・メイト)を養成します。養成されたキャラバン・メイトは自治体事務局等と協働して「認知症サポーター養成講座」を開催します。

キャラバン・メイトとは
キャラバン・メイトは「認知症サポーター養成講座」を企画・開催し、講師を務めます。
講師開催をきっかけに、住民から相談を受けたり関係機関との連携を図ったりすることを通し、地域のリーダー役となる役割が期待されています。
キャラバン・メイトになるには、自治体または企業・職域団体が実施するキャラバン・メイト養成研修を受講する必要があります。
認知症サポーターとは
認知症サポーターは何か特別なことをする人ではありません。
認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族を温かい目で見守る「応援者」です。
その上で、自分のできる範囲でサポーターとして活動しています。認知症サポーター養成講座で得た知識を生かし、近所で気になることがあればさりげなく見守る、まちなかで困っている人がいたら手助けすることも立派な活動の一つです。
認知症サポーターの証
認知症サポーターには「認知症の人を応援します」という意思を示す認知症サポーターカードやオレンジリング等が渡されます。
※令和2年度までは認知症サポーターの証として、オレンジリングが全国一律で配布されていました。令和3年4月以降は、原則として、講座の実施主体者である市町村・都道府県及び企業・職域団体ごとに作成される認知症サポーターカードが渡されます。また従来通り、オレンジリングを配布する市町村・都道府県及び企業・職域団体もあります。
認知症サポーター講座
自治体(市町村・都道府県)または企業・職域団体(従業員を対象とする)が実施する「認知症サポーター養成講座」(90分)を受講すれば、だれでも認知症サポーターになることができます。認知症サポーター養成講座の受講を希望される方は最寄りの自治体事務局へご相談ください。
講座の基準・カリキュラムについて
老計発第0712001号厚生労働省老健局計画課長通知)<令和3年3月29日一部改正>
自治体等の事務局の役割
それぞれの自治体ではキャラバン・メイト、認知症サポーターを計画的に養成し、その活動状況を把握したうえで、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりにつなげることが期待されています。
海外から評価されている「認知症サポーターキャラバン」
- 世界保健機関(WHO)が「認知症」をテーマに2012年に発表した 報告書(83ページ)
- 国際アルツハイマー病協会(ADI)の2012年版報告書(64ページ)において認知症への偏見をなくす日本の国家的な取り組みとして「認知症サポーターキャラバン」事業が高く評価されました。
- 英国では、日本を手本としdementia friendsと名付けた英国版・認知症サポーター制度を開始しています。