平成28年1月30日(土)に「平成27年度 認知症サポーターキャラバン 表彰・報告会」を開催いたしました。サポーター、キャラバン・メイトをはじめ、北海道から沖縄まで全国から約500人の方々にご参加いただきました。 心より、お礼申し上げます。
厚生労働省 老健局長 三浦 公嗣氏からご挨拶いただきました。 心より、お礼申し上げます。
について表彰が行われました。
→サポーター講座開催回数上位キャラバン・メイト 表彰についてはこちら(PDF)
→県別キャラバン・メイト活動率 優良自治体 表彰についてはこちら(PDF)
→認知症サポーター養成状況 優良自治体 表彰についてはこちら(PDF)
→優良活動事例 選考と表彰についてはこちら(PDF)
大学で認知症について学ぶことを発端に問題意識をもった学生が、地域の認知症サポーターのさらなる養成への必要性を見出したところからキャラバン・メイトとなり、最寄り自治体と連携を図り、認知症サポーター養成に取り組んできた。大学を基盤とする発展的な活動としてサポーター養成を実施する中で、身近な地域の課題を把握し、試行錯誤を経て地域に根ざした活動を実施したことは、大学による地域貢献のあり方を探る上でも先駆的な試みであり、継続した実施が期待される。
キャラバン・メイトとなった医学部、看護学部の学生が後輩大学生へ向けて認知症サポーター養成を実施している。医師等となった卒業生メイトによる講義は、認知症の人の支援における医療の役割を学習する場ともなっている。さらに自治体との連携のもと、3年にわたり、近隣僻地での高齢者全戸訪問による調査及び認知症についての啓発活動をボランティアで行い、早期発見、予防システの構築を図る。医療を学ぶ学生の実践的学習と地域の認知症予防が、有機的に機能する画期的な事業となっており注目される。
生活に密着した小売業として、テナント、警備、清掃も含め職員を認知症サポーターに養成すると同時に、店舗ごとに実情に応じて地域との連携を図ることに重点を置いている。地域包括支援センターとの情報共有、見守り活動への参加等、地域住民と企業の双方に有益な活動展開は、高齢者の生活に身近な企業が果たす役割と実践において、きわめて優良なモデルと考えられる。
団塊世代を中心とする認知症サポーターによって立ち上げられたグループが、独創的なアイデアを持ち寄り、自分たちの暮らす地域の課題の把握をもとに、必要な支援活動を実践している。メンバー全員が楽しみながら、認知症の理解に関する啓発、身近な手助けなどの活動を企画・実行する取り組みは、団塊世代の地域における社会貢献の可能性、住民の自主的活動を継続させる手法のヒントを提供している。
堤地区の認知症サポーターが、認知症について学んだことを契機に、自分たちが地域でできることを模索し、平成24年度に開催されたステップアップ講座を経て、誰もが気軽に集える公民館でのカフェ「つつみカフェ」を開設、運営している。認知症サポーターが自ら集めた情報から地域のニーズを掘り起こし、真に必要な活動を創り出していく取り組みは、オレンジカフェのあり方、運営、社会的意義を考える上でよき手本となっている。
認知症サポーター養成講座受講者のうち、地域での活動に意欲のある人を募り「高齢者安心見守り隊養成講座」を開催することで、地域に必要な支援、個々の認知症サポーターができる活動を住民同士が討議し検討を重ねてきた。その結果、声かけ、見守り、傾聴、オレンジカフェ参加、ゴミ出し支援などの活動を約900人の認知症サポーターにより実践中である。認知症サポーターが自発的に実施する多種多様な活動を促進する、行政によるしくみづくり、認知症サポーターの活動と市の施策とを連動させる機能が評価に値する。
米山公啓先生(作家・医師〈医学博士〉)の講演では、ふだんマスコミでは語られることの少ない、エビデンスに基づく「認知症予防」の真実について、豊富な臨床経験に基づく具体例を挙げながら、ユーモアを交えわかりやすく解説してくださいました。使用資料)。
全国キャラバン・メイト連絡協議会事務局長・菅原弘子より「認知症サポーターキャラバン」の最新の実施状況と動向についてご報告いたしました。
閉会にあたっては厚生労働省 老健局 総務課 認知症施策推進室 櫻井宏充氏よりご挨拶いただきました。使用資料)。